こんにちは。LIVINGENCE STOREです。
今日はタイトルの通り、建築家によって生み出された建物やデザインに触発されたお香をご紹介していきます。
(気づけば香り系で溢れていますが、どうかこれに懲りず読んでいってくださいますと・・)
早速!
今回のお香は、アメリカ・フロリダ州セントオーガスティンの海岸沿いの街を拠点とするデザイナーチーム/「YIELD」によるプロダクトです。
YIELDでは、お香以外にもホームプロダクトを設計・制作していて、どれも洗練されたデザインなのが特徴なのですが、まんまとパッケージデザイン・アイデアに心惹かれ、仕入れさせていただきました!
お香は全てで5種類(内4種類はアーキテクトシリーズですが、1種類のみボタニカルシリーズです)。
ひとつひとつ香りとそれぞれのプロダクトがどの建築家・建物・場所からインスパイアされたのかという事も踏まえて一緒にお伝えしていこうと思っています!
もしかすると、皆さんもご存知の建築家が出てくるかも・・・??
- Architect Series
〈Scents〉 Deep Note of Palo Santo, Leather + Vetiver
〈香り〉パロサント, レザー, ベチバー(*ベチバー:お香には欠かすことの出来ない濡れた大地の香り)
〈Architect〉 Carlo Scarpa(Venezia / Repubblica Italiana)
〈建築家〉カルロ・スカルパ(ヴェネツィア / イタリア共和国)

イタリア・ヴェネツィア生まれの建築家、
カルロ・スカルパ氏にインスパイアされたお香。
職人の親方の元で長期間見習いをしていた彼は、
17歳の時にヴィンチェンツォ・リナルドの事務所で
設計活動を始める。
素材の扱いに長けていた彼は季節や歴史といった"時"の移ろいを自身の感情豊かな想像力をもとに繊細に表現。
コンクリートや石、木や鉄、ガラスなどさまざまな素材を組み合わせるスタイルは、日本人建築家の安藤忠雄や世界の名だたる建築家に影響を与えています。
既存の建造物や場所の増築や改修など
リノベーションが多いことも特徴ですが、周辺環境に配慮しながらも独自の世界観を映し出す設計は、現在のリノベーションのお手本とも言えるでしょう。
どれも素敵な建築ですが、彼が亡くなる直前まで取り組んでいたプロジェクト、ブリオン家の墓地の増築がすごくかっこいいです。
建築以外にも家具のデザインやガラスの製作も行なっており、アートディレクターも務めていたとか・・
几帳面で熱心な読書家だった彼は、その知的な面も世界で高く評価されていたそうです。
〈Scents〉 Note of Jasmine, Blood Orange + White Musk
〈香り〉ジャスミン, ブラッドオレンジ + ホワイトムスク
〈Architect〉 Avilés Street(St Augustine / Florida・United State)
〈建築家〉アヴィレスストリート(セントオーガスティン / フロリダ州・アメリカ合衆国)

アヴィレスストリートはアメリカ・フロリダ州の北東部に位置する都市、セントオーガスティンにある通り。
セントオーガスティンは全米50州に現存する都市のなかでは最も長い歴史をもつ都市であることから、「最古の街」とも呼ばれています。その長さ450年以上(457年)。
16世紀にスペイン人探検家 / ペドロ・メネンデス・デ・アヴィレスによって建設された街には、
スペインのほかにイギリス・ギリシャ・アフリカ。先住民族の影響が現在でも色濃く残っており、街ではフロリダ州の歴史を垣間見る事ができます。
市内にある石畳が特徴的なアヴィレスストリートの由来はこの探検家の名前のようですね。
この通りには野外レストランやアートギャラリーやスタジオがあり、ヨーロッパを彷彿とさせる雰囲気は観光地として人気の場所です。
数多くの歴史的建造物や美術館も多く、街の節々から垣間見れる異国感に浸りながら、歴史について学ぶのもとても良さそうですよね。
〈Scents〉 Warm Note of Desert Rose, Sand + Amber
〈香り〉デザートローズ, サンド + アンバー(あたたかみのある香り)
〈Architect〉 Frank Lloyd Wright(Wisconsin / United State)
〈建築家〉フランク・ロイド・ライト(ウィスコンシン州 / アメリカ合衆国)

「空間の魔術師」という異名を持つ近代建築の巨匠、
フランク・ロイド・ライトはアメリカの建築家です。
格段建築マニアという訳でなくても、一度は彼の名前を聞いた事があるでしょう。
92年間の生涯で彼は1191件の作品から460件もの数を実現させ、内8件は世界遺産に認定されています。
彼といえば「有機的建築」の理想を追求し続けたスタイルが特徴。ここで言う有機的とは"建物が自然と溶け合い、融合し、一つの生命体かのような建築"こんなような意味です。
外部の環境を遮断するのではなく、自然との共生や調和をはかるという建築理念です。
また、人間を核としたデザイン、デザインの民主化の先駆者でもあります。
「先見の明とはこの事を指すんだろう。」と今も尚私たちに最高の刺激を与えるライト。最後は小話で〆。
ライトは最高の建築作品について尋ねられた際、「(自身の)次の作品」だと答えたそう。
別のときには、日本を地上で最もロマンチックな場所と讃えたとか。日本人として嬉しい限りですね。
〈Scents〉 Crisp Note of Eucalyptus, Rosemary + Birch
〈香り〉ユーカリ, ローズマリー+ バーチ(シャキッとさわやかな香り)
〈Architect〉 John Entenza(Michigan / United State)
〈建築家〉ジョン・エンテンザ(ミシガン州 / アメリカ合衆国)

ジョン・エンテンザは雑誌「アーツ&アーキテクチャー」の発行人 / 編集長です。
なぜ雑誌編集長がピックアップされているかというと、彼はあのケーススタディハウス(case study house)のプログラムを呼びかけた人物なのです。
cshとは第二次世界大戦後の住宅需要に備え、当時の新進気鋭のアメリカの建築家にモダン住宅のプロトタイプとなる実験住宅を建ててもらい、提案する試みです。
1945年から1966年にかけて実行された本プログラムは、計画した36棟のうち26軒が実現され、その多くはロサンゼルスに建てられました。これらは、アメリカ近代建築の重要建築物として伝説的な存在として現在でも語り継がれています。
それもそのはず。どれもめちゃくちゃ格好良い。革新的で偉大。建築は勿論のこと内装や家具、空間に配置されたインテリア、全てに目が奪われてしまいます・・
有無を言わせず現地の観光リストに入れておかないと。
ちなみに建物にはそれぞれ「#○」と名前が付いており、 #9はジョン・エンテンザが住んだことから通称「エンテンザ邸」とも呼ばれています。
- Botanical Series
〈Scents〉 Note of Apple Blossom, Lavender & White Tea
〈香り〉アップルブロッサム, ラベンダー, ホワイトティー
〈Botanical〉 Chamaemelumnobile ; Roman Chamomile
〈植物〉ローマンカモミール

ボタニカルコレクションはデザイナーお気に入りの樹木や花に触発された繊細でありながら個性的な構成となっています。
このブレンドには爽やかでほんのりと甘酸っぱいアップルブロッサム、ハーバルとフローラルを合わせたような優雅で華やかな香りが特徴的なラベンダー、紅茶と柑橘がベースになったフレッシュさの後に上品な香りがするホワイトティーが使用されています。
涼しい夏の日のピクニック。
そんなシーンを思い浮かばせる香りになっています。
ちなみに、花びらだけでなく葉からも林檎の香りがするローマンカモミールは、周りに育っている植物を元気にすることから「植物の医者」とも呼ばれているそうです。
また、ジャーマンカモミールと外見が酷似していることから、しばし間違われるそうですが、ゲルマン民族はジャーマンカモミール、英語圏の人はローマンカモミールを本物のカモミールだと認識しているそうです。まるで富士山頂を巡り争う静岡県と山梨県みたいですね。
っと。ここで今回のお香5種をご紹介し終えました。
文章で書いても一向に相手に伝えられないことにヤキモキしてしまう・・香りの難しいところですね。
オンラインストア でご購入される場合は、ご自身の元々好みの香りが入っているものを選んでいただくと安心できるかと思います。
お店へ直接お越しいただくことができる場合は、店頭でサンプルをご用意しておりますので、
直に香ることもできますし、ご要望があれば火を付けて焚くこともできますので、お気軽にお声がけくださいね!
どの香りも万遍なくご購入いただいていますが、少しだけ黄緑のEntenzaが人気・・??かもしれません。
パッケージもシンプルでカラーリングが好みのプロダクトです!
ぜひチェックしてみてくださいね。
では、また。
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